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最高に綺麗でクソみたいな街『イスタンブール』

Posted on:January 18, 2023 at 10:11 AM

飯美味すぎ!モスクがまるでディズニーランドみたい!猫がいっぱいで可愛い!☺️という前向きなファーストインプレッションが3日で覆される不思議な街『イスタンブール』。入国時、入国管理官からパスポートをポイっと投げられたあの瞬間から運命は決まっていたのかもしれない。

istanbul

半径3メートル - どれほどの嘘をつけば、君からボッタクれるのか

イスタンブールは半径3mの範囲内で考える人が多い印象だ。直線道路の流れを遮ってまで右折する車、列に並んでいてもどさくさで割り込む人々、ボッタクリを狙うTaksim広場周辺の商人。個人の利益を追求するあまり、社会全体の効用が下がっている感じがする。

日本人が全体の利益のために自らを犠牲にし続ける人たちだと仮定するならば、トルコ人は自らの利益のために社会を犠牲にし続ける人たちだという気がする。

これが囚人のジレンマなのか・・・!?

体験談1: I like Japonya!

Bumbleで会ったトルコ人と飯を食いに行った際、20代半ばと思われる坊主頭のトルコ人がオーダーを取りに来た。メニュー表のトルコ語も英語もいまいち読めないので、唯一味に頼りのあるモヒートを頼もうとしたところ、店員が彼女にトルコ語で延々と話しかけた。

世間話でもしてるのか、トルコ人同士は仲が良いな、と思ってボケーっと見ていたら、坊主頭がこちらを向き「I like Japonya」と言って手を伸ばしてきた。もちろんはつらつとした顔で「I love Turkey!」と返したのだが、後から聞いてみると「こいつの出身国はどこか」「年齢は何歳か」「お前の出身はどこか」「家族は何人いるのか」「どこでどうやって会ったのか」を延々と聞いていたらしい。

え、まるで警察!?

一見円満なトルコ語でのやり取りの下では火花が散っていたらしい。あの坊主頭はトルコ語が堪能でないことを理解し、眼前で尋問を繰り広げたわけだ。そして続く「I like Japonya」。

息を吸うように嘘を吐く日常が垣間見れた瞬間だった。

体験談2: 既読のつかないメッセージ

些細なことだがこんなことがあった。Airbnbで泊まった部屋のホストからWhatsApp経由でメッセージが来た。レビューを書いたので返信してくれないか、というものだ。確かに、部屋はとても快適だ。しかし、Wi-Fiと洗濯機が故障していて仕事に支障が出たのでレビューは星4で返した。レビューしたぜ!部屋ありがとう!という話をWhatsAppで返したが、いまだに既読が付かない。なんなんだ。

体験談3: 好青年の狙いは・・・?

イスタンブールのGalata港近くの電源カフェで作業をし終えた時、20代前半と思しき心優しそうな青年が声をかけてきた。

いわく、「君のM1 Macかっこいいね!僕も同じような仕事をしているんだ」ということだ。彼が見せてきたInstagramには、数百人のフォロワー、友人がフランクに残したと思われる投稿へのメッセージが数件あり、日常的に使っている印象だ。

しかし、彼は「良いところを知っているから他のカフェに行きたい」そうである。さすがイスタンブール。好青年で油断をさせ、一緒に向かったバーで十数万円をボッタクる気なのだろう。しかし、Macbook Proは人質にできない。

「Keep in touch」

数年前、タダ働きをさせられたドイツ人CEOから言われた言葉でお茶を濁し、彼と別れた。

移動容易性(Movability)が💩

イスタンブールの移動容易性(Movability)は💩である。

数年間、No house生活を続ける中で見つけたのは、生活しやすい街の条件のひとつが移動容易性(Movability)であることだ。生活必需品や食材を買うコンビニ・スーパーマーケットが部屋から徒歩5分圏内にあるか、徒歩以外の交通手段に簡単にアクセスできるか、治安がいいか、などの条件が満たされていれば途端に滞在は快適になる。たとえば、東京の浅草は半径1.5kmの範囲内で全てが揃う超絶便利な街で、東京メトロの銀座線や浅草線を利用すれば千葉方面や東京の主要な街に簡単にアクセスできる。

一方、Taksim広場からKaraköyにまたがるイスタンブールの主要なエリアはやや間延びしている。半径2.5kmの範囲内にはコンビニがなく、主に坂道で構成された斜面を往復しなければならない(仕方がなく寄った商店でさりげなくボッタくられていることに後から気がついた)。地下鉄はTaksim広場からアクセスできるが、Taksim広場自体が端にあるので比較的骨の折れる作業になる。

ここで生活できるか?無理だ。

英語が通じない

一部を除き、英語は通じない。英語で聞いて返ってくるのはトルコ語である。口頭での意思の疎通ができなければ途端に生活のハードルが上がる。レストランすら気軽に入れない。普段のおぼつかない英語の恩恵を実感した瞬間である。トルコに行くなら簡単なトルコ語は確実に覚えておこう。

ネットの情報が当てにならない

渡航当時、NomadListで見たイスタンブールの順位は10位。また、日本語で「電源カフェ」を検索すると、作業には困らないほどの電源カフェでノマドが作業をしているように見える。

しかし、違うのだ…。

電源が備え付けられているカフェは少ないし、カフェの距離が離れているのでアクセシビリティが悪い。また、想像以上にノマドが少ないため、心細い気持ちで作業をすることになる。快適そうに見えるインターネットの景色は、Google検索を通して最適化されているのだ。

信ずることなかれ、体験せよ・・・

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欧州は東アジアなんか見ちゃいない

実は、記事を公開するまで葛藤していた。イスタンブールに対して悪口しか出てこなかったからだ。「トルコは親日国」とかいう現地では微塵も感じられない感覚に葛藤しながら生活した2週間。イスタンブールのどんよりとした曇り空のように、心は疲弊していった。

しかし、時間が経った今なら言える。やっぱりイスタンブールはクソであると。

それでもまだ希望があるのは、見ていない世界があるからだ。水を買いに何気なく寄った商店でお茶に誘ってくれたアブゼルおじさん、米の食えるケバブ屋で気さくに話しかけてくれたジャムおじさんのようなおじさん。言葉さえわかれば話題が広がって行くような、微かな希望が見えたのも事実である。もしもトルコに行くならトルコ語は必須だ。100単語ぐらい覚えて出かけよう。

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今回、赤字を出して出かけた欧州遠征(ベルリン・イスタンブール)では痛い目にあった。いじめられっ子の気分である。欧州は東アジアなんか見ちゃいないぜ!ひとりで行くなら死ぬ気で出かけよう。あんたの勇気を尊敬するぜ。